弁護士法人ガイアの退職代行 — 口コミを探した結果と、25,300円プランのデメリット
弁護士が運営していることと、頼んだプランに交渉が含まれることは、別の話です。ここを混ぜたまま申し込むと、いちばん安いプランで有給の交渉まで届くつもりになります。
急いでいる人のために、この面で分かることを先に4つ置きます。
- 類型は弁護士 — 特定商取引法に基づく表記の販売業者が「弁護士法人ガイア総合法律事務所」。3類型のうち、行為の届く範囲がいちばん広い側です
- プランは3つ — 25,300円・55,000円・77,000円。税込か税抜かは書かれていません
- 25,300円は伝えるだけ — 公式の説明が「退職を伝えるのみのプランです。」。未払い給与・残業代は成功報酬が別に立ちます
- 返金の扱いは公式に見当たりません — 返金保証の記載を、退職代行ページにも特定商取引法の表記にも確認できませんでした
公式サイトで確かめられた基本データ
数字も文言も、比較サイトからは1つも取っていません。すべて弁護士法人ガイアの公式サイトと、特定商取引法に基づく表記から取りました。
| 運営主体 | 弁護士法人ガイア総合法律事務所(特定商取引法に基づく表記の販売業者)。退職代行ページのフッターは「弁護士法人ガイア綜合法律事務所」で、2ページで「綜合」と「総合」の表記が違います |
|---|---|
| 運営3類型 | 弁護士。公式の名乗りをそのまま読んだ結果で、当サイトが実態を判定し直したものではありません |
| 販売責任者 | 安沢 尚志 |
| 所在地 | 〒105-0005 東京都港区新橋3丁目2番3 千代川ビル6階 |
| 支払い方法 | 銀行振込。振込手数料は利用者の負担と書かれています |
| 料金以外にかかるもの | 「・弊所報酬基準によります。・銀行振込手数料はお客様負担をお願いします。」と書かれています |
| 返金保証 | 公式で確認できませんでした(記載を見つけられなかった、という意味です) |
| 所属弁護士会・登録番号 | 公式で確認できませんでした。退職代行ページ・特定商取引法の表記・事務所本体サイトのいずれにも見当たりません |
3つのプランと、その値段で何をしてもらえるか
プランの違いは、金額よりも「選べない雇用形態」に出ています。 公式の説明文をそのまま並べます。要約すると条件が消えるので、書かれている文のまま置きました。
| プラン | 金額 | 公式サイトの説明(原文) |
|---|---|---|
| 基本のプラン | 25,300円(税の記載なし) | 25,300円プラン ※公務員、業務委託、役員は選択不可 退職を伝えるのみのプランです。 |
| アフターフォロー付きのプラン | 55,000円(税の記載なし) | 55,000円プラン ※自衛隊員、業務委託、役員、借金の交渉は選択不可 アフターフォロー完備のプランです。 |
| 雇用形態を問わないプラン | 77,000円(税の記載なし) | 77,000円プラン 自衛隊員、業務委託、個人事業主、役員、借金の交渉など、どのような雇用形態にも対応可能なプランです。 |
未払い給与・残業代の請求については、プランの金額とは別に「成功報酬20%〜30% ※獲得成功した場合にのみ発生します」と書かれています。取れたときにだけ発生する形なので、申し込みの時点で総額は決まりません。
検索結果といちばん食い違うところ — 出回っている「満足度」の数字を、たどれませんでした
「満足度96.3%」「利用者100名の調査」といった数字が、比較記事の側に出ています。その出どころを、当サイトでは1つも確かめられませんでした。数字そのものが嘘だと言っているのではありません。確かめる手段が公開されていない、という意味です。以下は、当サイトが実際に開いて確認した記録です。
| 探した先 | 載っていた数字・引用 | 調査主体・方法・母数・調査日の記載 |
|---|---|---|
| 弁護士法人ガイアの公式サイト(退職代行ページ) | 満足度・件数の数字はありませんでした。掲載されているのは、紹介されたメディアの名前です | —(数字が無いので、記載を問う対象がありません) |
| 比較メディアの1本目(退職代行比較ムリスルナ) | 「利用者100名のリアルな満足度調査」の見出しと、Googleマップからの引用とされる口コミ | いずれも記載なし。調査方法・回答者数・調査日は書かれていませんでした |
| 比較メディアの2本目(note記事) | タイトルに「満足度96.3%」 | いずれも記載なし。本文にこの数字の出どころの説明がありませんでした |
| 当サイトの実査 | 数字は載せません | 公式サイトと特定商取引法の表記から取れる事実だけを、上の表に置きました |
このサイトは退職代行を利用していません。だから利用体験は書けませんし、書きません。書けるのは「公式に何と書いてあるか」と「出回っている数字を、どこまでたどれたか」の2つです。
弱いところ — 申し込む前に見ておくところ
合う人と、別のところを見たほうがいい人
合うのは、退職に「お金の話」が付いてくる見込みがある人です。 未払い残業代、損害賠償を口にされている、退職金の額でもめそう。こうしたものが乗ると、頼める相手が弁護士に絞られます。理由は業者の良し悪しではなく、弁護士法72条を4つの要件に分解した面にあるとおり、立っている条文が3類型で違うからです。
別のところを見たほうがいいのは、伝えるだけで足りる人です。 条件を詰める必要がなく、ただ辞める意思を届けたいだけなら、25,300円という額はその1点のためのものになります。自分の頼みたいことが3類型のどこで止まるかは、頼める範囲の判定(行為10項目×運営3類型・条文と確度つき)で1マスずつ確かめられます。金額ではなく到達範囲で並べたものは3類型の比較(民間で届かない5項目・組合で届かない2項目)に、11社を同じ算出式で並べたものは順位の計算を全部公開した一覧にあります。
なお当サイトは、この会社ともしもアフィリエイト経由で提携しています。提携しているかどうかは、順位の算出式に1点も入れていません。順位表には提携の有無を列として出してあるので、報酬で順番が動いていないかは読者が自分で確かめられます。このページには広告リンクを置いていません。
眠れない、朝起きられない — そこまで来ているなら、順番を変えていい
料金表を読み比べる作業は、思っているより体力を使います。眠れない日が続いている、食べられない、朝に体が動かない。そこまで来ているなら、比較は後ろに回して大丈夫です。
厚生労働省のこころの耳に、電話・SNS・メールの相談窓口がまとまっています。働き方そのものの相談なら、各労働局の総合労働相談コーナーが無料で、予約なしで使えます。
料金は逃げませんから、あとから戻ってきてください。
次にすることは、この順番です
申し込みの前に、自分の側の材料をそろえておくと、相談の1回で話が終わります。
- 頼みたいことを書き出す — 「伝えるだけ」か「条件を詰める」か。ここでプランが変わります
- 行為ごとの判定を見る — 頼める範囲の判定(行為10項目×運営3類型・条文と確度つき)で、自分の行が3類型のどこで止まるかを確かめられます
- 日にちを決める — 伝える日から最短の退職日を出す計算機(民法627条・有給を使い切った場合の最終出社日つき)で、いつ言えば間に合うかが日付で出ます
- 他の会社と並べる — 11社を同じ算出式で並べた順位(点の内訳と提携の有無つき)で、料金と到達範囲の両方から見比べられます
よくある質問
- 弁護士法人ガイアの退職代行は、いくらですか
- 公式サイトには3つのプランが載っています。25,300円・55,000円・77,000円で、税込か税抜かは書かれていません。金額はページの文章ではなく画像で掲載されていて、HTMLには数字が入っていません(2026年8月23日確認)。いちばん安い25,300円のプランには「退職を伝えるのみのプランです。」と添えられています。
- 25,300円のプランで、有給や未払い残業代の交渉までしてもらえますか
- 公式サイトは25,300円のプランを「退職を伝えるのみのプランです。」と説明しています。運営が弁護士であることと、そのプランに交渉が含まれることは別の話です。未払い給与・残業代の請求については「成功報酬20%〜30% ※獲得成功した場合にのみ発生します」と別に書かれています(2026年8月23日確認)。
- 口コミの「満足度96.3%」は信用できますか
- その数字の出どころを、当サイトでは確かめられませんでした。数字を載せている記事に、調査した主体・方法・母数・調査日のどれも書かれていなかったためです。このサイトでは、出どころをたどれない数字は載せません。
- 所属している弁護士会や登録番号は、どこで確認できますか
- 退職代行ページ・特定商取引法に基づく表記・事務所本体サイトのいずれにも見当たりませんでした(2026年8月29日再確認)。所属弁護士会と登録番号は、日本弁護士連合会の弁護士検索で氏名から確かめられます。